「保険会社が違えば、保険料も違う。 補償内容や特約・割引制度も違う」
この事実を、まだご存知でない方もまだまだいらっしゃるようです。 さすがに保険自由化より20年近く経てばこの事実はすっかり浸透してきましたが、まあ一応念のためページは残しておきますね ^^ (一応近年概況も加筆)
平成10年、自動車保険が自由化になりました。
それまでの自動車保険と言うと・・・ 何処の保険会社の保険も全く同じ内容に統一されていました。
保険の名前も同じ。 補償のラインナップも同じ。 割引特約も同じ。 もちろん独自の特典はなしでした。
つまり・・・ 同じ車種で同じ補償条件であれば、何処の保険会社を選んでも、保険料は全くの一律料金に定められていたのです。(法律によって定められていましたから。 ちなみにこの当時からずっと車屋さんに居ましたから、当時の状況は今でもよく覚えております)
しかし平成10年に保険自由化が実施され、自動車保険の統一制度は崩れ、
顧客獲得のために・・・ 「サービス」、「特典」、「特約」、「割引制度」、「補償内容(範囲)」、「保険料」など、各保険会社では独自の商品展開が急速に加速し始め、自動車保険の内容その物で全てにおいて 「差」が出るようになりました。
その中でも特に 「保険料」は激戦区。
そりゃあ消費者は 「価格」に一番敏感なわけですから、安くて良い商品には目がありませんから。
しかも・・・
保険の自由化以来、ダイレクト系(通販系)の急速な普及もあり、(後述) 各保険会社では価格競争に熱くなるばかり。
特に、代理店手数料の中間マージンを必要とする昔ながらの代理店型と、インターネットを駆使し、余分な中間マージンを発生させないダイレクト系とでは、当初その保険料の価格差は大きくかなり衝撃的でした。
さらに!
自由化によって業界へ新規参入してくる損保会社も急増し、
「保険料」だけでなく、「より良いサービス」、「より良い補償範囲」、「他社にはない特典や特約」といった要素も加わりだし、
「他社より優れた商品(保険)で、他社より安く!」 という時代に移っています。
「同水準保険料だと何処で契約しても同じ補償内容」 「条件が同じであれば、保険料は何処も同じ」・・・といった時代の完全終焉です。
ちなみに・・・ 自由化から約20年の平成29年現在では、
保険との 「相性」 も要素に加わるようになってきております。
例えば 「性別」 や 「地域」 といった、これまでにもあった年齢条件や優良ドライバーといった契約者条件という垣根を大きく超越する相性的要素が、保険料に反映するような時代に。
つまり保険会社だけでなく、個人が違っても保険料が違ってくる時代に。
というわけでかなり駆け足で解説してみましたが、
「保険会社が違えば、保険料も違う。 補償内容や特約・割引制度も違う」
改めて再確認を。
車業界に入って20年超えました。車屋店主です。もちろん保険販売に関する資格↓も持ってますよ ^-^)ノ