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業界ウラ話。 車屋さんで契約するメリット・デメリット

 皆さんは、どのような経路で自動車保険に加入されていますか?

 保険屋さんやインターネット、自動車販売店など、自動車保険の加入先は色々とありますが、「自動車を購入したついでに車屋さんで加入」 という方も多いのでは?

 ただ・・・ この 「車屋さんで加入」 という方は、少々気を付けていてもらいたい事があります。 また 「自動車保険は営業マン任せ」 という方は特に気を付けて下さいね ^^

なんと! ココだけの話、、

 実は、車屋さんでは、自動車保険の商品知識が皆無に近い営業マンが意外と多いんです。

 何故なら! 自動車保険の商品知識のお勉強は各営業マン任せだからです。

 商品の知識を勉強するかしないかは、営業マン次第という事なんですね〜。

 「え? 営業マンは、保険を取り扱うために資格を持っているのでは・・・」と、思われる方も多いかもしれませんが、

 実はこの資格。 あくまで保険を取り扱うための許可のようなものであって、(保険というものの基本的な共通知識等) 商品知識とは何ら関係ありません。

 つまり大げさに言うなら、取り扱うパンフレットの内容を一切知っていなくても販売することは可能だったりも。。 (資格を持っていたりも。。)

 これじゃあ学校のお勉強と同じで、知識にバラつきがあって当然かと。。。

 なおこれらバラつきは、何も営業スタッフ単位でなくとも、車屋さん(お店)という大きな単位毎でも存在します。 つまりお店によっても、、 と。 (偏差値の高い学校と低い学校が存在するみたいな)

知識が低いゆえの弊害例

 ところで〜 車屋さんは担当者によって知識にバラつきがあるということはご理解頂けたと思いますが、

 ちなみにこういった事実は、何処かしらで 何かしらの影響はあるのでしょうか?

 先ず 加入者であるお客様が損をしてしまう可能性が高い! でしょう。

 細かく事例を出すとややこしくなってしまいますが、

 保険って、細かく熟知していればいるほど ”カラクリ” ”裏技” までを把握することが出来ますので、

 つまり全く同じ条件の保険でも〜 知識に優れたスタッフなら ”安く出来る知恵” も持っており、それを武器に色々と提案が可能ですが、

 しかし逆に知識の無いスタッフにはこの武器は全く操れませんから、、

 まあ知識力の低い営業マンに当たってしまったなら、知らぬ間に損を被ってしまう可能性はそこそこ高いと言えるのではないでしょうか。(損というより、有益な ”お得” を取り逃しているという感じかな)

 細かく事例は出さないと言いましたが、ちょっとした例だけ一応挙げておきますね ^^;

 とある自動車販売店で、2,500ccクラスのセダンを購入する事になったAさん。 現在660ccの軽自動車を一台所有していますが、今まで乗っていた軽自動車は奥さんが乗る事になり、新にセダンを購入する事に。

 で、Aさんは、自動車の購入ついでに、新に購入(増車)したセダンの自動車保険も営業マンに頼むことにしました。

 しかし、Aさんを担当する営業マンは、あまり保険の商品知識に詳しくなく、Aさんの言われるがまま保険の新規契約をもらいました。

 この時、軽自動車とセダンの年間保険料の総合計は 186,690円でした。

 Aさんの乗られていた軽自動車の自動車保険は20等級。 軽自動車の保険料は 55,400円。 追加で購入したセダンを新規契約した場合にはセダンは7等級となり、セダンの保険料は 131,290円になります。

 総合計 186,690円です。

 ちなみにもしここで、知識に長けた営業マンがその契約を請け負っていたなら??

 今まで乗られていた軽自動車の保険はセダンへ移行させる事によってセダンに20等級を適用し、既存の軽自動車の方を7等級の新規契約で加入。 すると軽自動車の保険料は 99,300円、 セダンの保険料は 72,770円になります。

 総合計 172,070円です。

 あ! 物の見事に約15,000円もの差額が。。

 しかもこの額は年額ですので、もちろん今後もこの調子で更新されると。。。

 なお、これら事例は、保険料差が出る超代表的な一例であり、有識者の間では超常識的な ”カラクリ” を使った一例ですが、、(⇒ ちなみにこのカラクリの種明かしはこちらにて

 この他にも、カラクリうんぬん 知識の低い人ほど契約に無駄が出来易いといった一面もありますので、(分からなければ何でも付けておけば安心みたいな。。 また補償の重複に気が付いておらず、、 というのも)

 いずれにしても、知識の無い営業マンに当たってしまったなら〜 損! もしくは少なくとも ”オトク” になることは無いと言えるのではないでしょうか。

じゃあどうすれば?

 営業スタッフ、担当スタッフは容易に代えることは出来ませんし、また ”運” ”縁” 次第という面も多いですから、(店頭へ行って、誰に担当されるか等はまさに運と縁でしかないでしょう)

 保険スタッフのみ担当者を変えるという事はできないでしょう。(基本的には、担当営業マンが保険の窓口となりますから)

 ならば最初から保険のみ専門家へ任せられるか、

 車屋さんは、本来はクルマの販売が主業。 それを、そもそもただの ”自動車” という言葉が付いているだけで、全く土俵の異なる自動車保険も扱っているのですから、これだとまるでラーメン屋に行って 「ざるうどん」を頼むようなもの。 プロ野球選手にサッカーを教えてもらうようなもの。 またこう考えることもでき、(実際、長年クルマ屋をやっている私からしてみてもそう思います。 保険には、専門の業者が居るほどの大きなマーケット。 それを車屋さんが二足のわらじを履くように兼業こなすことはかなり困難なことでは? と

 ただそうはいっても、事故時の対応など、自動車販売店で自動車保険に加入するメリットもありますから、(保険担当者がよく知っている人だと色々と相談しやすいなど)

 また付き合いでどうしても、、 という場合もあるかもしれませんので、

 それから一応私もクルマ屋さん。 故意に避けるのばかりが得策とも言えませんので、

 自身でその知識の深さを見極めるなどして、その結果どうするか、、 という2択が基本的な対策になろうかと思われます。

 @.営業マンの方から、色々と提案があるか? (知識に自信のある営業マンならば、色々と提案してくるのが一般的かと)

 A.「私の車環境に合った補償内容で、もっとも合理的で保険料の無駄がない条件」という条件を出し、営業マンの出方を伺う。 (詳しい営業マンならば、色々な提案書を考えてくれるはず・・・ また詳しくない営業マンでも、代理店である以上地方の保険会社の支社から全面バックアップを受けておりますので、それら保険の専門バックアップスタッフに聞いてでも答えてくれるのが営業マンの姿勢では?)

 B.自らが保険を勉強し、節約方法を考える。 (保険の自由化以来、保険は消費者が選ぶ時代になっています。 また今後においてもその傾向は益々強くなるでしょう)

 ちなみに特にBの選択肢は、

 車屋さんとの付き合いうんぬん。。 また専門家に任せるうんぬん。。。

 そもそも自動車保険は保険会社の 「商品」。 電化製品を色々と下調べして購入するのと同じく、保険も下調べして色々と検討した結果 ご自身の意志で契約するといった面で必要不可欠な要素かとも思われ、(補償内容だけでなく〜 価格なんかも)

 自己知識や勉強なく、車屋さんや保険屋さんへ保険契約を任せるということは、、 バイキング定食へ行ってホールスタッフにお任せで盛り付けてもらうに同じ。 苦手な食材が入っていてもそれは受け入れざるを得ませんし、また高級すし店へ行ってお任せで握ってもらうに同じ。 結果どんな金額になっていてもそれも受け入れざるをえません。。

 これに関しては、

 そもそも昨今における上手に加入するという選択肢のひとつとして、車屋さん対策でなくとも心がけておきたいところかと。(もちろん専門家へ任せる場合でも)


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