車両保険を使うと翌年の割引等級が3ランク下がる上に〜 事故有係数も加算されてしまうため、年間保険料は軒並み負担増(ペナルティ)となってしまいます。
なので大きな事故ならば迷う必要はないかもしれませんが、、 特に小さな事故は保険を使うべきか否かかなり判断に迷ってしまうでしょう。
というわけで当頁では、そんな判断に迷ってしまうケースで 「これくらいだったら保険を使おうかな・・・」という目安ラインの計算方法を紹介しておきますので、もし皆様のお役に立てれば幸いです。
※ 以下計算例は ”ひとつの考え方” でしかありません。 また平均的、必要最小限、かつかなりアバウトなものでしかありません。 なので場合によっては現実・実態とかなり差が出る可能性もあり、要素的にかなり確実性に欠ける部分も多いでしょう。 あくまで ”大まかなご参考” までにご参照を願います。(損得勘定含め、確実性を求めるなら保険屋さんへ直接ご相談されますことをオススメ致します)
損保によって異なるかもしれませんが、おおよそ保険証券を見ると何れも記載されているでしょう。
調べた保険料と割増引き率から、割増・割引きされていない 割増引き率ゼロの保険料を算出します。(ちなみにこの保険料を当頁では ”ベース保険料” と称呼します)
いわゆる何等級ならば割増引き率が何%ですよ〜 みたいな表です。
等級 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6F | 7F | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | |
割増引率 | 無事故 | 64 | 28 | 12 | 2 | 13 | 19 | 28 | 40 | 41 | 43 | 46 | 47 | 48 | 49 | 50 | 52 | 55 | 57 | 59 | 63 |
事故有 | 20 | 21 | 22 | 23 | 25 | 27 | 29 | 31 | 33 | 36 | 38 | 40 | 42 | 44 |
こんなヤツです。(ちなみにこれは2013年6月時点の東京海上日動のものです。他の損保では異なります)
先ずは保険を使った場合。(3等級ダウン事故)
翌年度は現在の等級よりも3ランクダウンした上、事故有係数は+3となりますので、(1等級ダウン事故は除く)
そのランクダウン+事故有の割増引き率で保険料を予測します。
さらにまたその翌年から、(保険を使った翌々年度) 20等級まで順調に回復した場合を想定し、、
その20等級になるまでの年分の保険料も積算して行きます。(最高等級まで積算して行くのがミソ)
例えば、保険を使った翌年度が17等級まで下がってしまう場合には、上記 17等級・事故有係数+3の保険料に加え、、
翌々年度の18等級・事故有係数+2の保険料、(計算式: 200,000円 × (100 - 40)% = 120,000円)
さらにまたその次の年の19等級・事故有係数+1、(計算式: 200,000円 × (100 - 42)% = 116,000円)
そしてまたまたその次の年の20等級(事故有係数0) (計算式: 200,000円 × (100 - 63)% = 74,000円)
ここまで先の毎年の予想保険料をそれぞれ加算して行きます。
そして保険を使わなかった場合。
翌年度は現在の等級よりも1ランクアップしますので、
その1ランクアップした割増引き率で保険料を予測します。(既に最高等級の場合にはそれ以上の1ランクアップはなし)
ちなみに、保険を使わなかった場合も数年の等級アップ&積算を行うわけですが、(でないと比較になりませんから ^^;)
その積算は、
上記 ”保険を使った場合で積算した同等の年数分で積算” してください。
最後に、これまで積算した ”使った場合” ”使わなかった場合” の予測保険料の差を算出します。
もうここまで来ればなんとなくお分かりの方もいらっしゃるかもしれませんが、
そう! これが車両保険を使う事によって負担増となるトータル予想額です。(言い換えればペナルティ)
すなわち、単純にこの負担増予想額よりも修理代が高ければ〜 保険を使ってもイイかなレベル(目安)というわけ。
なんとなく雰囲気伝わりましたでしょうか。
皆様のお役に立てれば何より大変幸いに御座います m(_ _)m
/// ちょいと裏技? 保険が使えそうもない計算の方必見!? ///
/// 愛車のため、お財布の為に出来ること アレコレ ///
損保資格保有の車屋店主 ^o^)ノ もうこの業界20年超えちゃいました (^-^;A